胡蝶蘭の花が咲きました
私たちが所属する事務所は、一昨年春引越しました。
神田川に面する外神田の昌平橋のたもとから内神田の神田紺屋町に移ったのです。
鍛冶町の隣です。
江戸の歴史を感じさせる町名です。
地元の方が経営するビルの2階の一室です。
ビルのオーナーは、さっぱりとした粋な神田っ子という感じの素敵な方です。
引っ越しは面倒です。
一段落した折、私たちのオフィスには不釣り合いとも思われる鉢植えの素敵な「胡蝶蘭」のプレゼント が届きました。
が届きました。
地味だった部屋が急に明るくなりました。
上品で清楚、そして優雅な花でした。
でも、
いつの間にか花が散り、枯れ果てていきました。
その存在も忘れ去っていきました。
思わぬことが起こりました。
二年後の今年の春、枯れ果ててしまったと思われていた花茎に「純白の花」が七つ八つと花をつけたのです。
花心がほのかな「ライトパープル色」に染まっています。
なんと可憐で優雅な花なのでしょう。
まさに「幸せを呼ぶ 白い蝶」です。
凄いです。 感動です。
また、部屋がパーッと明るくなりました。
私たちの心も豊かになりました。
誰かが 水をやっていたのですね。
ふと、金子みすゞの詩「星とたんぽぽ」が浮かんできました。
散ってすがれた たんぽぽの
瓦のすきに だァーまって
春のくるまで かくれている
強いその根は 眼にみえぬ
見えぬけれども あるんだよ



